仲介というお仕事

風通しの良いお部屋とご縁を紹介

仲介というお仕事

私達不動産業者は、賃貸でも売買でも仲介の立場に立つことが多い。もちろん貸主・売主・借主・買主という当事者になることもあるわけだが、常に仲介する方の立場に寄り添い、スムースな取引を心掛けるのが仕事でもある。

私事で恐縮だが、高齢の父の施設を探さなければいけない状況になり、老人ホームの仲介業者さんとお話しをする機会を得た。

以前友人から、そういう紹介をしてくれるところがあると聞いたことはあったけれど、実際自分が有料老人ホームを探す立場になった時、仲介者の存在がこれほどありがたく心強いものだと、強く思ったのでした。

物件探しとは違い、医療ケアの詳細によって受け入れてくれるか否かの問題や、老人ホームの運営業者・ホームによっての特徴などがそれぞれあることを説明していただき、その特殊性ゆえに、プロの視点からのアドバイスを的確にしてもらえることのありがたさをつくづく実感。

父はかなり重度の医療ケアが必要な状態なので、施設も絞られ高額にもなるので選択肢はあまりないのだが、その中でも希望を伝えて選定していただき、仲介の担当者の今までの経験値での施設の傾向や得意分野等を聞いたあとで見学に行って見ると、なるほど!!と思うところもあり、施設の設備や立地、運営者の意識によって、同じような作りでも雰囲気も、それこそ氣もぜんぜん違うと実感した。

不動産の場合は、立地と築年数、設備等でものすごい差は出てこないが、老人ホームの場合は、設備もさることながら、運営のやり方や介護の人のチカラでぜんぜん異なり、それに伴う価格の場合も伴わないと思われる価格の場合も、やる気を感じられない場合もあるし、大手企業ゆえの良さも悪さもほんとにそれぞれで、何が合うのかはその人それぞれだったり、家族の想いだったりするのだということが分かった。

同じように親や親族のために施設を探したという友人達に話を聞くと、やはり何軒も見学に行ったと話してくれた。

老人ホームは立地より建物の設備や運営者の意識と介護のサービスの方が大切なので不動産選びとは違うが、共通しているのは仲介者の重要性だと思った。

今回私がご縁あった方は、本当にとても良い方で医療のことも詳しく的確なアドバイスを第三者としてしてくださり、とてもとてもありがたく心強く、そのハートフルな対応が心にしみました。ご縁に感謝するばかりです。

間に入る人がどんな人なのか、どこに意識がフォーカスしているのか、自分の売上だけなのか、本当に相手のこと患者さんのことを慮れるかで、流れはまったく変わってくる。

これは不動産の仲介も同じ。

私達は、取引者双方、仲介、天地と四方よしを心掛け、日々精進していこうと、老人ホームの仲介業者さんの担当者の姿を見て実感しています。

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