友人と一緒に、静岡にある一宮の神社にお参りに行った時のこと。

神様ってわかりやすい形でメッセージを伝えてくれるんだなと感じる出来事があった。

友人の息子さんが膠原病の疑いで通院等をしており、元々心配性な彼女はよなよなネット検索をしてはネガティブな情報を見てさらに不安になることも多かったと道すがら話していた。

朝早くにお参りした神社は、私が仕事がらみでもご縁ができたため、お礼参りがしたくて、彼女を誘い一緒にお参りしたのだが、ここの境内に坐す「ひょうの樹」がご神木でもあり、その実を模したお守りも売られているところだった。

雨上がりの早朝の参拝はとても気持ちよく、立派な木組みの社殿の屋根を見て、日本古来の建築物って美しいし、"やっぱり来世生まれ変わったら金剛組の宮大工になりたい"なんて妄想しながらせっかくだからご神木にもご挨拶にと、裏手に周りご神木に手を合わせに行った。

中年の男性が地面を見てたたずんでいらしたので、会釈をしながら、お参りさせていただいた。

ひょうの樹の説明やご神木の由来が書いてあったので、友人とじっくり読み「ご縁」にご利益があるらしい由来を「そうなんだー」と言いながら見ていたら、その男性が「これがひょうの実といって、虫が葉っぱをこういう形に整形して中でさなぎが孵るようで、穴をあけてでていくんですよ、だからこういう形のお守りを売ってるんです。」と説明してくれた。

その男性は、お世話になった方がご病気で入院されていて、当病平癒のお祈りに来て、ご縁はいろんなご縁だからいい治療法とのご縁があるようにとこの樹に良縁を祈りにきたんです、ひょうの実を探して渡そうと思っていて・・・と話してくださった。

友人が「もう一度お祈りしていい?」とご神木の前にもどり手を合わせていたら「遠くからいらっしゃったんなら、これどうぞ」と、ご自身が拾ったひょうの実をくださったので、友人に「息子さんに佳いご縁があるように」と渡した。

私がひょうの実を見つけたら、その男性にお返ししようと思い、大地をガン見していたら発見!!!

きれいな形のひょうの実を拾った。すると「むむむ、これで良縁が授かるのか?　やっぱり持ってかえろうか?」と欲が出たが、いかんいかんと思い、その男性に「先ほどの御礼です!先輩にどうぞ」と渡したら、最初「えっ、ご自身でどうぞ!!ぼくは近いからしょっちゅう来れるし」と固辞されたのだが、「では、せっかくのご縁ということでありがたくいただきますね☆」と受け取ってくれた。

ご縁はめぐり、きっとよいエネルギーがめぐるだろう!!!

と、執着を手放したら、すっきりした気もちになり、「神様ってこうして、結構わかりやすい形でメッセージをくれるんだよね。よかったね、きっと息子さんにいい治療法・いい先生とのご縁がくるよ、って、神様からのメッセージをあの男性が伝えてくれたんだね!　今日お参りに来て、よかったね!!」と友人と話した。