古民家リノベーションは手もかかるけど楽しい作業

風通しの良いお部屋とご縁を紹介

古民家リノベーションは手もかかるけど楽しい作業

友人のお父様が所有する昭和30年代築の古いお家のリノベーションを約二年がかりでお手伝いした。

これもご縁とタイミングが満ち、お家のメッセージを聴いてしまったりしたので、とことん関わることになった。

プランと設計から始まり、施主のこだわりポイント等をすり合わせ、見積もりを出し、内容を精査し、という作業で約一年半。友人の希望をすべて叶えるプランでの見積もりは1500万( ゚Д゚)

私達が事務所をリノベーションしたときにも同じく「費用対効果の壁」にぶちあたった。

既存の建物を活かしてリノベするのは、新しく建てるよりも大工さんなどの手間がかかるので、費用の効率はどうしても悪くなるしコロナ禍もあいまり、材料費の高騰も追い打ちをかけた。

私達の事務所よりも新しい建物だから、壁等はしっかりしていたけれど、やはり手間がかかるのは変わらないので、大工さんの見積もりがなかなか金額の調整がうまくいかず、設計の先生からのご縁の大工さんに再度見積もりをしてもらった。

その方は宮大工さんの集団で、神社仏閣が本来はご専門だが、ご縁があれば、古民家や店舗も施工請け負うという工務店さんだった。

結果、その方に施工していただいて、お家のスピリットも喜ぶし、お仕事がとてもとても丁寧で、さすが宮大工さん・・・と感嘆の声をあげてしまう見事なお志事ぶりで、紆余曲折あったし心がくだけそうになったこともあったけど、この方に施工していただいてよかったと思える職人さんたちのチカラで、リノベーションが完成した。

がらりと氣が変わった室内に入ると、お家が喜んでいるのをひしひし感じる。

守り神様にも手を合わせ、神棚にお祀りし、工事中の無事をご加護いただいた感謝を祈りました。

古い建物を活かすこと、日本の伝統の工法のよさを活かしながら、利便性も作っていくことは、なかなかに手間も費用もかかることだけど、古い佳きものを残していくことの大切さと、やはり佳い手仕事から発する心地よいエネルギーに満ちた空間を感じ、日本の文化の分化のすばらしさを感じる空間を残していくことの重要性をしみじみ感じるリノベーションでもありました。

そんな作業の中、夢ができました。

いつか、職人さん達の技を活かして、職人さんたちが作りたいような内装・建物を作り、解放できる空間を作り、子供たちにも「日本の伝統技術のすばらしさ」を知ってもらえるようなことができたらいいなぁと夢が膨らむのでした。

想えば叶う☆と想い、職人さんに言葉に出して伝えたら「それ、面白そうですね!!いいっすね!!」と言ってもらって、ご満悦な私でした。

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